歴史小説・時代劇にSF的ガジェットを加えて綴る、新感覚時代小説シリーズ。
■ 咬牙忍法帖
寛文四年、南部盛岡藩二代藩主南部重直死去。その死は盛岡藩に大きなお家騒動をもたらした。
事態を収めるため、盛岡藩と、そこから分裂した八戸藩は、それぞれに牙忍と呼ばれる忍者犬を五十匹ずつ集め、互いに戦わせることで、どちらが主導権を握るかを決めることにした。
盛岡城の中庭で、今、百匹の壮絶な殺し合いが始まる。
山田風太郎の血脈を正しく引くかも知れない、SF時代忍法帖第1弾。
(原稿用紙換算20枚)
■ 隠し剣 狗の爪
藩の騒動に巻き込まれ、侍をやめて町人に身をやつした丸出田子兵衛。小さな黄表紙屋を営み、ようやく穏やかな生活を手にした田子兵衛のもとに、用人の衿谷五一郎が訪ねてくる。
「狗の爪、なる秘剣を伝授されていると聞いた」
再び田子兵衛にまとわりつく、陰謀の触手。田子兵衛の選ぶ生き様とは。
全身全霊を込めて描く、SF時代ハードボイルド。
犬祭4「銅の骨」受賞作品。
(原稿用紙換算18枚)
■ 無音剣 細波
作事組の須狩棚五郎はお役目を終えた帰り道、空から光るものが落ちてくるのを目にした。
翌日、勘定組の組屋敷に何かが落ちたと聞かされ、様子を見に行った。それをきっかけに、棚五郎は奇妙な事件に巻き込まれることになる。窮地に陥った棚五郎が採った行動とは。
SF時代隠し剣シリーズ、第二弾。
(原稿用紙換算17枚)
■ 月下剣 野兎
年の瀬に病を患った宇佐木歳之助(うさぎとしのすけ)は、二軒隣に住む葉仁(はに)による看病のおかげで年越しを迎えた。
病が治りかけた矢先の夜、歳之助は騒ぎを耳にして目を覚ましたが……。
兎年の新年に贈る、SF時代隠し剣シリーズ、第三弾。
(原稿用紙換算8枚)
■ 夜行剣 一番星
街道を歩いていた樋留巳太郎(ひとめみたろう)は、暑さでふらついていた盲目の老僧を助け、道行きを共にする。
老僧と一夜を語り明かした巳太郎だったが、その先には、大きな試練が待ち受けていた。
SF時代隠し剣シリーズ、第四弾。
(原稿用紙換算18枚)
■ 流転剣 昇龍
新年が明けた頃、お竜(りゅう)と辰之介(たつのすけ)の姉弟は、父の仇である卯衛門(うえもん)を見つけた。
仇を討つべきか、見逃すべきか。思い悩む姉弟がたどり着いた結末とは。
SF時代隠し剣シリーズ、第五弾。
(原稿用紙換算13枚)
(C)Chabayashi Shouichi 2010.