■ SF短歌


 光なき海底二〇一二海里(マイル)

 龍を探して目凝らしている



 両翼に光を溜めてダイブする

 泡に溶けゆくスペクトラム



 この道はいつか来た道一瞬の

 海馬が見せる淡い既視感



 いつの夜も空の高みに一つ在る

 淡く輝く月に焦がれる



 暖かな掌の温もりを拒絶する

 二律背反な放射冷却



 降り注ぐ流星群を堰き止めて

 目映い海をそばに置きたい


 テーマ 「熱」


 恒星のプロミネンスの如く在る

 憤怒を何処に持ってゆこうか



 ひかりあれねつをすいあげくみかえろ

 あかいみになれあかしにかわれ



 熱いよと助けてくれと街角に

 風が聞こえる声に聴こえる



 「泣いてない 心の汗」と君の言う

 乾いたあとに残るNa

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(C)Chabayashi Shouichi. 2012