浄 穢 思 想 と 差 別 |
■関西大学人権問題研究室研究員 源 淳子 氏■
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第一位が | 「手で殴られる」85% | |
第二位が | 「足で蹴られる」68% | |
他には | 「胸ぐらや肩をつかんでねじり上げられる」 「物をなげつけられる」 「髪の毛を引っ張られたりつかんで引きずられる」 「首を絞められそうになった」 「バットやゴルフクラブやベルトなどで殴られる」 「タバコの火を押しつけられる」 |
第一位が | 「馬鹿にされたり、ののしられたり、命令するような口調でものを言われる」などで74%です。 10人のうち7人の女性が、暴力という認識はなくても嫌だと感じているわけです。 |
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第二位は | 「殴るそぶりで脅かされる」44%で、 これは女性を不安感、恐怖感に陥らせるものです。 |
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他には | 「実家や友人とのつきあいを制限されたり禁止された」 「妊娠中や病気のときに辛く当たられた」 「食事をひっくりかえされた」 「大切にしているものを壊されたり捨てられたりした」 「外出や電話を細かくチェックされた」 「手紙を無断で開封された」 「生活費を渡さない」 「車にいっしよに乗っているとき乱暴に運転された」 「家のなかに閉じこめられた」 「家計に関する過度のチェック」 |
第一位が | 「気が進まないのにセックスをさせられる」で81%です。 これは本当は嫌だけれども拒否すれば夫の態度が変わるから仕方なく性の関係をもっている女性がいるということです。自分は嫌だけれども応じているというのは男と女のいい関係ではないし、男の側からすれば本当に配慮しているのかどうか分からないということになります。 |
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第二位は | 「他の家族が気になるのにセックスを強要された」40% |
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第三位は | 「避妊に協力しない」30%です。 気が進まないのにセックスをさせられることと避妊に協力しないということは重なっていると思います。 |
日本の中絶率の第一位は | 「30代の既婚者」で、子どもが既にいてもう産めないという妻が中絶をしているのです。 |
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第二位は | 日本は中絶が簡単にでさる国であるということも問題なのですが、なぜ女性が中絶しなければいけないのか、男と女の関係が問われることになります。男はリスクを負わないけれど、女は妊娠する体をもっていて、妊娠してはいけないときに妊娠し中絶しているという関係です。 「10代、20代の未婚者」で、いずれこれが逆転するだろうといわれています。この順位を考えますと、夫と妻の関係がいい関係ではないといえます。 私は男と女の責任は半々だと思っていますが、女が妊娠する体をもっていることで大きく違ってくるのです。 では、それを配慮しない男の責任はどうなっているかといえば、30%の女性が避妊に協力しない自介の夫を訴えています。避妊に協力しない夫との性の関係では、楽しい豊かなセックスが行なわれているかどうかは疑問です。 |
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第三位は | 「不感症、下手だとセックスや性器について非難された」26%です。 これも豊かな関係ではなく、お互いにつくり上げるものである性の関係が、日本の教育文化のなかでは育まれてきていないからです。 |
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第四位は | 「暴力的にセックスを強要された」 |
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他には | 「不快な屈辱的なポーズや方法でセックスをさせられた」 「中絶を強要された」 「みたくないのにポルノビデオやポルノ雑誌をみせられた」 「子どもができないのはおまえのせいだと非難された」 |