【現代を取り巻く状況:大阪から】(第一回)

『大阪教区 社会委員会 今とこれから』 浅野献一(教区社会委員長)

社会的状況が激変している現代において、どのように人々と共に「キリストの平和」の業を共働することが出来るのか。その“手探り”をしてきた一年であった。

自己満足や成果主義(何かの集会をやって、オシマイ)に陥らず、本当に僅かな、力、小さきものでも着実に出来るものは何なのか。今まで教区社会委員会において、実行してきた事柄も踏まえながら、その一つ一つの活動も、もう一度“とらえなおし”をした一年。大きな活動が出来なかったのは、残念であったが、じっくりと考え、話し合いの出来た貴重な“時”として、感謝している。

 次年度は、『社会委員会ニュース』を、教区ホームページに掲載していただく予定である。また、2ヶ月に一度のペースで大切な課題の公開学習会をし、また社会委員会としての方向の指針も得ていきたいと望んでいる。

 共謀罪新設、教育基本法「改正」、憲法「改正」…。沖縄米軍基地問題…。不当な差別に苦しむ人々…。日雇い労働者、ホームレスの方々の深刻な状況等…。

課題は山積みの中、充分な働きが出来得なかったこと、反省している。しかし同時に、それぞれの課題に対して真摯に取り組んでおられる兄姉(李根秀牧師及び、各活動:『キリスト者「九条の会」大阪』、『釜ヶ崎医療連絡会議』、『水俣「知ろっと」の会』、『星野文昭再審無罪を勝ち取る関西連絡会』、『アフガニスタン難民の生活を支援する会』等)との出会い・連帯は、“次”へと繋がるものであることを信じ、感謝している。

「キリストの平和」実現に向け、教区内各委員会とも連携、連帯を取りつつ、この時代に対峙していきたいと思っている。

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