Y52 森口 朋美

    
夢野台高校出身ということ

     夢野台高校を卒業してもう半年になる。高校生活を振り返って思い出そうと
   しても、もう全部は思い出せなくなってしまった。
    しかし、私たちの通った夢野台高校をとても誇りに思えるものだということは
   確かだ。旧校舎での授業も私たちが最後となった。
    工事の音の中での授業もあの時はうっとうしかったが、今となれば良い思い
   出となっている。
    校舎、体育館、食堂と次々に新しいものが出来ていき、私たちも新しい夢野
   台になるのに期待した。しかし校舎が新しく変わっても、夢野台高校自体が変
   わる訳ではなかった。最初は変わらないことをもどかしく思っていたが、それが
   この学校の良いところなんだと気づいた。
    そんな私たちの学校も少しずつ変わっているのかもしれないのは寂しいこと
   で変わらないで欲しいと思うが、良いふうになら変わって欲しいと願う気持ちも
   ある。
    通っていた時以上に、夢野台高校出身となった今の方が、夢野台を思う気持
   ちが強くなってきているということを痛感している。
                                              


    Y52 大森 良太

       夢野台の思い出 

     夢野台の思い出で強く残っているのは、自分たちが学んだ旧校舎での生活
   です。入学当時、新校舎の半分はまだ工事中で、僕たち一年生は旧校舎で授
   業を受けました。
    旧校舎は大部分が取り壊され、壁の部分はコンクリートがむき出しで「取り残
   された場所」といった印象でした。
    窓は小さく、中は暗く、トイレは窓も開かなくて、夏場は用を足すのに大変でし
   た。しかしながら、木の床、高い教壇、ゆったりとした空間には「伝統」を感じま
   した。工事の音にも悩まされながら、1年間ここで過ごしました。
    結局、工事の騒音や狭いグランドなど環境面ではその後も悩まされ続けまし
   たが夢野台の歴史の証人として「最後の旧校舎の住人」となれて良かったと思
   います。
    狭いグランドで、僕の所属したラグビー部をはじめ、各部苦労して練習してい
   たのも印象的な記憶です。
    苦労の多い3年間だったけれど充実した、いい高校生活だったと思います。



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